”探偵に人探しを依頼するとき、どこから違法になるのか” ご存じでしょうか?
今回は『探偵への人探し【法律編】』として、
1、子供探しはどこから違法?|5つの条件
2、裁判事件、判例はある?
の2つを中心に、”わかりやすく” 説明します。
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探偵に家出した子供探しを依頼できる|法律的違法性
探偵への家出した子供探しの依頼|法律的に違法にならない5条件
まずは「探偵への【家出した子供探し】の依頼|法律的に違法にならない5条件」から。
探偵に子供探しを依頼する際、違法となるかどうかには ”5つのポイント” があります。
1、子供が未成年(20歳未満)かどうか 2、子供と同居しているかどうか 3、子供と仲が悪くないか 4、家出の常習性があるかどうか 5、子供探しに ”正当性” があるかどうか
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1、子供が未成年(20歳未満)かどうか
探偵に「家出した子供探しの依頼」をする場合、
もっとも法律的に違法性が問われるのは「プライバシー権」です。
いくらご両親であっても、子供の手帳やスマホ、パソコンの閲覧履歴などを勝手にみたり、
探偵に提出したりすれば「プライバシーの侵害」となり、違法行為になります。
そのため、まず第一に「子供が未成年かどうか」が非常に重要となってきます。
子供が未成年であれば、ご両親には「保護責任」があるため、
子供のプライバシーを侵害したとしても、”正当な目的・理由” があったとみなされ、
法律的に違法性を問われる可能性はグッと低くなります。
2、子供と同居しているかどうか
次に「子供と同居しているかどうか」が重要になります。
同居している場合、ある程度は ”すでにプライバシーが侵害されている” のが当たり前で、
家主であるご両親には一定の監督権限も与えられています。
ただし、勝手に子供の部屋に入ったり、むやみに盗聴したりしていいわけではなく、
”子供の安否が心配” だという前提条件さえあれば、子供のプライバシー権を侵害するだけの十分な理由があったとして、
法律的に違法性を問われることはほぼなくなるでしょう。
3、子供と仲が悪くないか
続いて「子供と仲が悪くないか」も裁判所では重視されます。
子供との関係が悪化している場合、日常の生活の中で ”個人” が確立している場合が多く、
子供が未成年であってもプライバシーが尊重されます。
とくに同居していない場合では、勝手に子供のアパートに入れば「住居侵入」とみなされる場合もあるため、
子供との関係性は非常に重要です。
4、家出の常習性があるかどうか
次に「子供に家出の常習性があるかどうか」です。
常習性があり、過去に事件に結び付いていない場合には、
”今回だけ例外” とすることはできず、むやみに子供の情報を集めることが認められないケースがあります。
ただし、”以前の家出” と状況が異なっていたり、事件性が疑われる余地があれば ”例外” にあたるため、
法律的に違法性を問われることはまずないでしょう。
5、子供探しに ”正当性” があるかどうか
最後は「子供探しに ”正当性” があるかどうか」です。
これは言い換えると、”依頼人が正当か” ということに相当します。
具体的には、依頼人が
・ 家出した子供のご両親
・ 兄弟・姉妹や祖父母などの近い家族(基本的には2親等以内)
であれば問題ありません。
逆に、ただの友人や知人が探偵に行方探しを依頼する場合、依頼すること自体はできますが、
必ず ”なぜ見つける必要があるのか”、”なぜ家族が依頼にこないのか” の2点をきちんと説明する必要があります。
というのも、最近では ”ストーカーが探偵を悪用する” というケースが増えていて、
ストーカーしている女性の住居を突き止めるために ”人探し” している可能性があるためです。
探偵としても、こういった違法性のある調査を引き受けると ”探偵業法” によって処罰されるため、
依頼者が ”正当性のある人か”、”調査目的が正当か” には非常にシビアに対応しています。
以上、「探偵への【家出した子供探し】の依頼;法律的に違法にならない5条件」について説明しました。
簡単にまとめておくと、
子供のことが心配で、トラブルに巻き込まれているかもしれないから、すぐに探してほしい
という場合には、プライバシーの侵害によって法律的に違法性を問われることはまずありません。
では具体的に「どういった事例で違法判決が出ているのか」みていきましょう。
探偵への【家出した子供探し】の依頼|裁判事件、判例は?
ここからは「探偵への【家出した子供探し】の依頼|裁判事件、判例は?」です。
結論から言うと、先ほどの「依頼できる5条件」を満たしているケースで、
ご家族が法的な違法性を問われたケースは1件もありません(2022年3月19日時点)。
ただし、関連する裁判所の判例はあり、
・ 家出の常習犯だった子供にGPSを取り付けていた(両親と不仲)
・ 子供のスマホに追跡アプリを勝手にインストールしていた
・ 子供のアパートに勝手に侵入し、情報を集めようとした
などのケースで、一部損害賠償請求の判例があります。
そのため、少しでも ”どこから違法かわからない” という場合には、
自分で調べる前に探偵の意見をあおり、指示された範囲内で捜索するのが安全です。
以上、「探偵への【家出した子供探し】の依頼;裁判事件、判例は?」について簡単にまとめました。
これにて『探偵に【家出した子供探し】を依頼できる ”5つ” の条件|法律的・違法性を3分で解説!』は終了です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
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『探偵に【家出した子供探し】を依頼できる ”5つ” の条件|法律的・違法性を3分で解説!』まとめ
探偵への【家出した子供探し】の依頼;法律的に違法にならない5条件
1、子供が未成年(20歳未満)かどうか
2、子供と同居しているかどうか
3、子供と仲が悪くないか
4、家出の常習性があるかどうか
5、子供探しに ”正当性” があるかどうか
探偵への【家出した子供探し】の依頼;裁判事件、判例は?
・ 上記5条件を満たしているケースでは、依頼者が法的に責任を問われたケースはない
・ ただし、著しいプライバシー侵害や不法侵入では損害賠償が認められているケースもある