”ストーカーの被害にあっていると感じたら、何から始めたらいいのか…” 不安に感じている方が多いと思います。
警察に相談…?
家を引っ越す…?
自宅に引きこもる…?
私自身、昔は探偵としてストーカー調査をしていた時期もありましたが、
依頼者のお話を聞くと、依頼するまでにさまざまな苦労があったことがよくわかります。
今回は『ストーカー対策』として、
1、最初にすべき ”4つ” の行動
2、それぞれの具体的な行動の流れ
の2つを中心に、”わかりやすく” 説明します。
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ストーカー被害|最初にすべき4つの行動
ストーカー被害にあったら…最初にすべき ”4つ” の行動
まずは「ストーカー被害にあったとき、最初にすべき ”4つ” の行動」について箇条書きでまとめます。
1、ストーカーに ”はっきりと” 拒絶の意思を示す 2、防犯対策を徹底する 3、ストーカーの証拠を集める 4、警察に被害届を出し、警告してもらう
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1、ストーカーに ”はっきりと” 拒絶の意思を示す
少し意外に感じるかもしれませんが、
「ストーカー被害にあったとき、最初にすべき行動」の1番目は、 ”はっきりと” 拒絶の意思を示すことです。
ストーカーの傾向として、
相手に迷惑をかけていない
相手が自分に気がある
と勘違いしているケースが非常に多く、”自分がストーカー行為をしている” という自覚がない場合が圧倒的です。
そのため、初期の段階で ”はっきりと” 拒絶しておくことが非常に重要です。
私が事務所で依頼を受けていたときも、
「相手がよく知らない人だったので、あいまいな態度を取っていた…」
「無視してたのに、こんなに行動がエスカレートするとは思わなかった…」
という依頼者がほとんどでした。
そのため、ストーカー本人に
1、自分が嫌がっているということ
2、いつも不安な気持ちで困っていること
3、恐怖心を感じていること
4、あなたに興味が全くないこと
を明確に伝え、はっきりと拒絶してください。
あいまいな態度は避け、”はっきりと” 拒絶すること!
この段階で、”ストーカーを始めたばかり” の犯人であれば、
自分の悪質な行為に気づき、ストーカー行為をやめる可能性があります。
ただし!
はっきりと拒絶するのは、あくまで「ストーカー行為が軽微なうち」に限ります。
具体的には、
ツイッター・ラインで何回も連絡が来る
よく電話がくる(無言電話を除く)
学校や職場で頻繁に話しかけられる
といった、本当にストーカーの初期段階のことを指します。
ストーカー行為が、
待ち伏せ
に発展した場合は、もうストーカーに近づくのをできるだけ避けるべきで、
自宅の周りをいつもうろついている
自宅に嫌なものが送られてきた
危険な発言をされた
乱暴な行動をされた
といったエスカレートした行動が少しでも見られた場合には、絶対にストーカーに近づかないようにしましょう。
また、軽微なストーキングであっても、ご自身が少しでも危険だと感じたら、
”言葉による拒絶” は避け、「2~4」の行動へ移行してください。
※ 引用・関連記事
2、防犯対策を徹底する
続いての「ストーカー被害にあったとき、とるべき行動」は、”防犯対策を徹底する” ことです。
「なにを当たり前な…」と感じるも知れませが、
意外なほど多くの女性が防犯対策を取っていなかったり、スタンガンなどの実用性・効果性の乏しい防犯グッズをもっていたりします。
防犯対策の徹底としては、以下の3つの種類があります。
1、自宅の防犯 ⇒ 自宅内監視型防犯カメラ(スマホから監視できるもの)、外部設置型防犯カメラ(画素数500万以上のもの) 2、外出中の防犯 ⇒ 防犯ブザー、催涙スプレー(防犯スプレーとスタンガンは、効果・実用性で劣るため避けるべき) 3、緊急時の防犯 ⇒ セキュリティ会社、警察の110番緊急通報登録システムの活用(”すべき行動4” で詳しく説明します。)
とくに大切なのは「2、外出中の防犯」で、
高性能なものでも、防犯ブザー・催涙スプレーともに1,500~2,000円程度でそろえられます。
最近では警察に頼めば、防犯グッズを貸してもらえますが、
1、一時貸与である
2、性能がイマイチな場合がある
といったデメリットがあるため、ご自身で1式揃えられることを強くおススメします。
また、自宅への侵入を回避するためにセコムなどのセキュリティ会社を利用することも重要です。
業界1位のセコムでも、1日150円ほどで自宅を監視してくれるので、
ストーカーが自宅周辺をうろついている
という場合には、優先的に依頼するよう心がけてください。
記事を更新した時点(2023年10月25日)では、セコムのパンフレットは無料で請求できたので、
実際にどの程度安心できるのか確かめてみることをおススメします。
3、ストーカーの証拠を集める
「ストーカー被害にあったとき、最初にすべきの行動」の3つ目は、”ストーカーの証拠を集める” ことです。
ストーカーに拒絶の意思を示しても、やめてくれなかった
怖くてストーカーに近づけない
といった場合には、「ストーカーをされている」という明確な証拠をまずは集めましょう。
この段階で警察に相談しても大丈夫ですが、
ある程度の証拠がないと警察が動いてくれない現実があるのも事実です。
※ 「なんとなくストーカーされている」という程度では警察は動かないという意味です
具体的に証拠として役に立つのは、以下の5つです。
1、ストーカーの写真・動画 2、拒絶した内容の記録(言葉ならボイスレコーダー、ライン・ツイッターなら通信履歴) 3、ストーカーからの電話履歴、通信履歴 4、送られてきたもの、壊されたものなどの物的証拠 5、被害をメモした記録(できれば10日分以上を書いた手書きのメモ)
とくに警察をすみやかに動かすために、「ストーカーの写真・動画」と「物的証拠」は非常に重要です。
ただし、現実問題として、被害者本人が犯人を撮影することはリスクが高く、
物的証拠もストーカー本人がやったと立証するのが難しいのも事実です。
個人で解決できれば理想的ですが、少しでもストーカーの行為がエスカレートしていると感じた場合には、
探偵などに依頼し、自分の代りに決定的な証拠を押さえてもらった方がいいでしょう。
ストーカー以外にあっている曜日や時間などがある程度わかっていれば、
少なくとも私が勤めていた探偵事務所では1~3日で調査を終わらせることが多かったため、
被害者への負担は少なかったように感じます。
ただし、探偵に依頼すると1日だけの調査でも12万円、
2日の調査で20万円、3日の調査で28万円ほどかかってしまいます。
身勝手なストーカーのために高額な依頼料を払うのは腹立たしく感じるかもしれませんが、
何よりも自分の身体と心を第一に考えて、すみやかに被害を解決させた方がいいと、元探偵としては強く忠告します。
(ちなみに、今でも探偵ですが、企業専門の個人探偵として起業しました)
4、警察に被害届を出し、警告してもらう
「ストーカー被害にあったとき、最初にすべきの行動」の最後は、”警察に被害届を出し、警告してもらう” ことです。
”最後” とはなりましたが、実際には一番最初に警察に相談しても問題ありません。
現在では、ストーカー規制法が2013年と2017年に大幅に改正されたことで、
警察も親身に相談に乗ってくれ、またストーカーの相談を受けたときの義務も多くなっています(警告通知や規制対象の拡大など)。
警察にすべき相談としては、以下の5つがあげられます。
1、被害届を出す;刑事告訴する 2、ストーカーへの警告を求める 3、ストーカーに住居を知られないようにする(住民基本台帳;行方不明届) 4、110番緊急通報登録システムへの登録 5、自宅周辺の見回り強化
上記の5つは非常に重要で、警察署に行ったら ”5つすべて” をきちんとお願いしてください。
「被害届」と「警告」については警察に行けば詳しく教えてもらえるので割愛するとして、
「住居の調査制限」と「緊急通報システム」について説明します。
まず「住居の調査制限」については、詳しい方法は述べませんが、
現在では、赤の他人でも簡単に人の住所を調べることができます。
これは輸送会社や一定の債務不履行者への優遇から来ている制度ですが、
知識があるストーカー犯はとくに「住民基本台帳」を悪用して、好意をもっている相手の住所を突き止めることがあります。
「ストーカーに住所を知られたくない」と警察に言えば、「閲覧制限」の手続きをしてくれるので、
まずは忘れずに「住民基本台帳」に制限をかけておきましょう。
続いて、「110番緊急通報登録システムへの登録」ですが、
これは「ストーカー被害の状況」をあらかじめ登録しておくことで、
110番したときにスムーズに警察が対応できるサービスのことです。
ストーカーが家の周りをうろついているときなど、イチイチ状況を説明していてはストーカーに逃げられてしまう可能性があります。
しかし「110番緊急通報登録システム」へ事前に登録しておくことで、
被害状況や住所などが画面上にすぐに通知されるので、被害者の話を聞かなくても警官が急行することができます。
そのため、必ず忘れずに「110番緊急通報登録システム」への登録もお願いしておきましょう。
以上、「ストーカー被害にあったら…最初にすべき ”4つ” の行動」についてまとめました。
まだまだ書き足りないところがありますが、今後1つ1つより詳しく解説していきたいと思います。
また、ストーカー撲滅のためにも、現在ストーカーに悩んでいない方はどんどん記事を拡散していっていただけるとありがたいです。
それと、私が探偵としてストーカー案件を担当していたのはもう3年前なので、
ひょっとしたら情報が古くなっている可能性もあります。
間違いや誤認させるような表現があれば、修正報告は大歓迎ですので、
遠慮せず辛口評価してください。
ちなみに、現在は私人の依頼は受け付けていないため、
申し訳ありませんが、調査依頼は他社をおあたりください。
以上、『ストーカー被害にあったら…最初にすべき ”4つ” の行動ー不安を10分で解消!』でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
『ストーカー被害にあったら』まとめ
ストーカー被害にあったら…最初にすべき行動
1、ストーカーに ”はっきりと” 拒絶の意思を示す
・ ストーカー行為が軽微なもので、まだ不安感・恐怖心が少ないのであれば、
1、自分が嫌がっているということ
2、いつも不安な気持ちで困っていること
3、恐怖心を感じていること
4、あなたに興味が全くないこと
の4つをストーカーに明確に伝え、はっきりと拒絶することが重要
・ 初期段階のストーカーは、相手に恐怖心を与えていると自覚していないケースが多い
・ 悪質な異常者でなければ、はっきりと拒絶することでストーキングをやめる可能性が高い
2、防犯対策を徹底する
・ 少しでも身の危険を感じたら、まずは防犯対策を徹底すること
・ 防犯対策として、
1、自宅の防犯
2、外出中の防犯
3、緊急時の防犯
の3つがあげられる。
・ とくに防犯ブザー、催涙スプレーは必ず携帯すべきで、できればセコムなどのセキュリティ会社も利用した方が良い
・ 警備プランなどは公式サイトから資料請求可能
3、ストーカーの証拠を集める
・ 警察の捜査を確実にするためにも、できるだけ事前にストーカーの証拠を集めておきたい
・ 証拠としては、
1、ストーカーの写真・動画
2、拒絶した内容の記録
3、ストーカーからの電話履歴、通信履歴
4、送られてきたもの、壊されたものなどの物的証拠
5、被害をメモした記録
の5つがとくに有効
・ 自分で証拠を集めることが困難であったり、身の危険を感じている場合には探偵に依頼し、すばやく・確実に証拠を集めるのが良い(お金よりも自分第一!)
4、警察に被害届を出し、警告してもらう
・ ある程度の証拠があれば、警察は必ず操作してくれる
・ 警察署に行ったら、以下の5つをお願いすること
1、被害届を出す;刑事告訴する
2、ストーカーへの警告を求める
3、ストーカーに住居を知られないようにする(住民基本台帳;行方不明届)
4、110番緊急通報登録システムへの登録
5、自宅周辺の見回り強化
・ とくにストーカーにまだ住所を知られていない場合には「住民基本台帳の閲覧制限」は必須
・ また、緊急事態に備え「110番緊急通報登録システム」へ登録することも忘れずに